社会福祉法人 京都社会事業財団 西陣病院
〒602-8319 京都市上京区五辻通六軒町西入溝前町1035番地
TEL:075-461-8800  FAX:075-461-5514
>募集案内 >交通案内 >サイトマップ
ニュース 院内案内 外来 患者さまへ 医療設備 医療機関の皆様へ HOME
外来

診療時間・担当医表


外来 TOP > 各診療科 低侵襲外科
低侵襲外科
受付時間は水の16:30~19:00

低侵襲手術外来


■外科 副部長 髙木 剛

 低侵襲手術外来(からだへの負担が少ない手術)毎週水曜日〈午後5時~7時〉に新設させて頂きました。

 従来の開腹手術(おなかを大きく開ける手術)と比較して、胃カメラのような細いカメラを用いて行う腹腔鏡での手術は低侵襲手術といわれるようになりました。その理由には、勿論おなかへのキズが小さくなったことにありますが、腹腔鏡といった高精度の"眼"で手術を行うため、小さな血管からの出血も見逃さず出血量を抑え、大切な神経を残すことも可能となりました。また癒着が減ることで腸閉塞がおこる頻度も減少するといった術後合併症の軽減にもあります。

 その腹腔鏡手術を更に極めた"Reduced port surgery"に数年前から取り組んでいます。Reduced port surgeryとは、腹腔鏡や鉗子(かんし)をおなかに挿入するためには数ヶ所の孔(あな)をからだに設けなければなりませんが、その孔や臓器を取り出す切開創を可能な限り少なくかつ小さくする手術のことであります。

 この概念の究極が単孔式腹腔鏡下手術であります。キズを臍(へそ)の中におさめることで、術後のキズ痕がほとんどわからなくなります胆嚢疾患(胆嚢炎・胆石・胆嚢ポリープ)、虫垂炎、鼡径ヘルニアといった良性疾患が最も適した対象疾患となります。また胃腫瘍や大腸腫瘍などの悪性疾患でもReduced port surgeryで行うことで、以前より小さくかつ少ない切開で行うことが可能です。

 この治療についてのご相談、ご希望がございましたら、当外来にて詳しくご説明させて頂きます。そのうえで必要な場合には、単孔式腹腔鏡手術をはじめとした低侵襲手術をご提供させて頂きたいと考えております。

 当院では2009年から単孔式手術を導入。2010年に株式会社八光(本社:長野)と単孔式手術器具(E・Zアクセスポート)を共同開発し、現在それを用いて確立した単孔式腹腔鏡下手術を行っております。また単孔式内視鏡手術研究会の役員(世話人)として活動しておりますが、われわれのオリジナル単孔式手術を国内外の学会・研究会で広く発表することで、現在消化器外科のみならず婦人科・泌尿器科・小児外科といった幅広くかつ数多くの施設でこのオリジナル手法を取り入れて頂いております。

 経済性と手技の安定性を兼ね備えたわれわれオリジナルの単孔式腹腔鏡下手術(胆嚢摘出術)をご紹介します。 〈Video〉

(Windows Media Video 形式、ご覧になるにはWindowsMediaPlayer等が必要です)

-単孔式腹腔鏡下手術に関する主な論文-

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也、大辻英吾:単孔式腹腔鏡手術におけるアクセス用器具の開発。日鏡外会誌16:375- 380, 2011

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也:当院にて開発したアクセス用具を用いた単孔式腹腔鏡下虫垂切除術-経済性と安定性を求めて-。手術 65, 357-360, 2011

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也:開腹術による腹腔内癒着症例に対する単孔式腹腔鏡下人工肛門造設術の経験 手術 65, 1355-1357, 2011

中瀬有遠、高木 剛、福本兼久、宮垣拓也:単孔式腹腔鏡下手術で摘出し得た小腸悪性リンパ腫の1例。外科治療 104, 421- 424, 2011

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也:胆嚢結石症に対する単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術後に診断された潜在胆嚢癌の2例。外科治療 105, 98- 102, 2011

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也:新たに開発したアクセスポートによる単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術。外科74, 76-80, 2012

高木 剛、中瀬有遠、福本兼久、宮垣拓也:単孔式腹腔鏡下で修復しえた閉鎖孔ヘルニアの1例。日鏡外会誌 17, 383-387, 2012

Koizumi N, Kobayashi H, Nakase Y, Takagi T, Fukumoto K: Efficacy of transumbilical laparoscopic-assisted appendectomy for appendicitis: A four-year experience at a single center. Surgery Today 10, 1245-1249, 2015

Koizumi N, Kobayashi H, Takagi T, Fukumoto K: Single-incision laparoscopic surgery for undiagnosed small bowel obstruction in a patient without a history of abdominal surgery. Case Reports in Surgery, 2015

小泉範明、小林博喜、高木 剛、福本兼久:7年の腹膜透析歴のある患者に対する単孔式腹腔鏡下胆嚢摘出術の経験。日鏡外会誌 20, 305-310, 2015


※この他、内視鏡外科学会を初めとする主要な学会において、低侵襲手術に関する発表を毎年多数行っています。



↑このページのTOPへ