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なかなか治らない傷は創傷外来へ

(この記事は2017年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)



皮膚・排泄ケア認定看護師  多氣 真弓


 なかなか治らない傷には原因があります。糖尿病がある、血管が詰まっている、足がむくんでいる、特殊なやけど、床ずれ、適切な管理ができていないなどがあげられます。創傷外来は、さまざまな分野の専門家が集まって、原因を調べて治療を行います。

 対象となる傷は、床ずれ、静脈うっ滞性下腿潰瘍、糖尿病性足病変、重症下肢虚血などです。皮膚科医師は傷の状態によって、外用薬や創傷被覆材を用いて傷の治療を行います。必要に応じて、糖尿病内科、循環器内科、整形外科医師とも連携をとります。治療と同時に皮膚・排泄ケア認定看護師(傷の専門の看護師)が在宅や施設での傷の手当の方法や管理指導を行います。また、体圧分散用具や介護用品を紹介したり、ケアマネージャーやソーシャルワーカー、院外施設の看護師とも連携して、傷の管理ができる環境を整えます。

 傷によっては、新しい治療法(陰圧閉鎖療法)を行うこともあります。陰圧閉鎖療法は、傷を閉鎖して、器械を用いて陰圧状態を保つことで、傷への血流を増したり、滲出液のコントロールを行うことで、傷の治りをよくするものです。創傷の種類や基礎疾患によって使えない傷もありますが、週2 回の通院で3 週間行うことができます。

 創傷外来は、第1, 3火曜日14:00~予約制で行っております。
治りにくい傷でお困りの方は、皮膚科外来までお気軽にお尋ねください。


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フットケア外来の紹介

(この記事は2017年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


フットケア外来


  糖尿病看護認定看護師  立山 一美




 当院では昨年10 月より、看護師によるフットケア外来をはじめました。
 近年食生活の欧米化など生活習慣の変化を背景に、糖尿病患者さんは増加の一途を辿っています。糖尿病で血糖値が高い状態が長く続くと、糖尿病の3 大合併症のひとつである神経障害や、動脈硬化などが起こります。また、高血糖の状態はからだの抵抗力を落とすため、細菌感染がおこりやすくなります。さらに、糖尿病の合併症である糖尿病網膜症などにより視力が低下してくると、傷などの足の変化に気づきにくく、放置したまま足潰瘍や壊疽などの重大な病変(糖尿病足病変)に進行してしまうことがあります。大切な足を守るためには、血糖値を良好にコントロールするとともに、ご自身の日々のお手入れ(フットケア)が足病変予防のカギになります。ご自身の足の状態を知り、その状態に合わせた方法で手入れをしていくことが大切です。糖尿病を持つ患者さんが、足のトラブルを防いで、いつまでもご自身の足を守っていけるよう、看護師がそれぞれの患者さんに適した日々のお手入れ方法を一緒に考え、ご自身でケアできるようにお手伝いさせていただきたいと思います。ご希望の方は、主治医にお尋ねください。お待ちしております。



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地域包括ケア病棟の紹介

(この記事は2016年5・6月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)

地域包括ケア病棟



看護部 地域包括ケア病棟 科長 福田 妙子


 西陣病院は、平成28年3月1日に地域包括ケア病棟を開設いたしました。

 『地域包括ケア病棟』とは、厚生労働省が推進している『地域包括ケアシステム』のひとつであり、地域で暮らす人々を、病院内のスタッフはもちろんのこと、地域で様々なサービスを提供されている事業所の方々とも協働して、生活・医療・看護の面から支えていく機能を持つ病棟を言います。急性期の、治療を受ける病棟で病状も安定し、治療も一通り終了した患者さんが退院を検討していく段階になったら地域包括ケア病棟に移っていただき、ご自宅に安心して退院していただけるようにリハビリテーションや在宅サービスの調整を行います。また、自宅で、長期に療養されている方の入院も受け入れ、入院中は患者さんがより生活しやすくなるようにリハビリテーションを行なっていただき、この間、ご家族には休息をとっていただく社会的入院も行っております。

 地域包括ケア病棟にはリハビリテーションのセラピストが常駐しており、看護師とともに患者さん一人ひとりにあったリハビリテーションメニューを考え実施しております。また、患者さんやご家族の思いを聞き、定期的に病棟看護師、専従理学療法士、社会福祉士、退院支援看護師とカンファレンスを実施し、退院への課題は何か、課題をクリアするためにはどうしたら良いのか等々を話し合い、目標を共有しながら退院支援を行なっています。

 私たち西陣病院スタッフは、患者さんの「住み慣れた家で暮らしたい」という思いに応えられるように、また、そのご家族が身体も心も良い状態でお世話ができるように、地域の方々とともに協働し、入院生活から安心して自宅での生活に移行できるようお手伝いさせていただきます。
地域包括ケア病棟

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スキンテアについて

(この記事は2015年3・4月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


多氣主任 皮膚・排泄ケア 認定看護師
 看護部 主任 多氣 真弓

 「ベッド柵にぶつけて表皮が剥離したので、診てください。」
看護師からのこのような相談は、月に10件程度あります。この表皮が剥離した状態を皮膚裂傷(Skin Tear:スキンテア)と言います。スキンテアとは、主として高齢者の四肢に発生する外傷性創傷であり、摩擦単独あるいは摩擦・ずれによって表皮が真皮から分離(部分層創傷)、または、表皮および真皮が下層構造から分離(全層創傷)して生じる(Payna R & Martin M,1993)と定義されています。つまり、摩擦・ずれにより発生する外傷性創傷です。具体的には、皮膚がベッド柵に擦れて裂けた(ずれ)、車椅子等の移動介助時にフレーム等に擦れて皮膚が裂けた(ずれ)、医療用テープを剥がす時に、一緒に皮膚が剥がれた(摩擦)、更衣時に衣服が擦れて皮膚が裂けた(摩擦・ずれ)などが挙げられます。

高齢者の皮膚は、皮膚のバリア機能が低下し脆弱です。糖尿病や腎不全などの基礎疾患、ステロイド剤、化学療法、抗凝固剤や抗血小板剤によってさらに脆弱になります。そのため、毎日のスキンケア(皮膚の清潔の保持と保湿)が重要です。患者の皮膚の状態に応じて、四肢の皮膚を露出させないように、チューブ包帯やアームカバー、レッグウォーマーなどで保護します。また、患者の周囲の環境を整備しておくことも重要です。ベッド柵にカバーをしたり、患者の移動時にはスライディングボードを使うこともスキンテアの予防になります。

  患者の入浴時や清拭、更衣の際は患者の皮膚を大きく露出させます。特にスキンテアの発生の可能性が高くなる事を理解し、注意して行う必要があります。スキンテアが発生した場合は、出血のコントロールおよび創の洗浄を行い、可能であれば皮膚または皮弁を元の位置に戻します。創傷の深さに応じて、外用薬と非固着性ガーゼやドレッシング材で保護します。

 スキンテアは看護、介護者が、患者の皮膚が脆弱である事を十分に理解した上で、患者の日々の治療や看護・介護を行うこと、患者のベッド周囲の環境整備を行うことで予防できます。

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西陣病院 認定看護師紹介

(この記事は2014年9・10月号の西陣病院広報誌『西陣病院だより』に掲載したものです)


認定看護師とは、特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて水準の高い看護実践を行う日本看護協会が認定した看護師のことです。現在、21の看護分野があり、特定の看護分野において「実践」「教育」「相談」の3つの役割を担います。当院では「感染管理」「糖尿病看護」「皮膚・排泄ケア」の3つの分野の認定看護師が活動しています。


看護部 主任 多氣 真弓 

▶皮膚・排泄ケア認定看護師です
 「皮膚・排泄ケア」分野は、スキンケアを基盤として創傷、人工肛門・人工膀胱、失禁のケアを専門に行います。当院では、深くて大きな褥瘡(床ずれ)に対しては、皮膚科医や外科医と協働して局所陰圧閉鎖療を行い、退院後の褥瘡ケアにかかる介護者の負担が軽減できるようにしています。皮膚(創傷)ケアや失禁ケアは、患者さんの療養の場がどこであっても継続される必要があります。皮膚・排泄ケア認定看護師は訪問看護師や施設の看護師と連携を取りながら適切なケアが継続できるようにしています。これからもよろしくお願いします。


透析センター 主任 立山 一美 

▶糖尿病看護認定看護師になりました
 今年、糖尿病看護認定看護師の資格を取得しました立山一美です。
 糖尿病は食生活の欧米化や生活習慣の変化に伴い増加の一途を辿っています。私は、糖尿病看護認定看護師としての専門的知識を活かして、糖尿病の合併症を防ぎ、患者さんが、毎日の生活を糖尿病とうまく付き合いながら自分らしく過ごして頂けるよう、共に考えていきたいと思っています。どうぞいつでもご相談下さい。
 また当院では糖尿病教室を定期的に開催しています。糖尿病をお持ちの方に限らず、糖尿病に関心のある方にも役立つ内容ですので、みなさまどうぞご参加ください。お待ち致しております。


外来 科長 伊藤 良子 

▶感染管理認定看護師になりました
 現在、感染管理認定看護師は2,069 人、京都府には43 人の認定看護師が活躍しています。感染管理とは、病院の中で感染症が伝染しないように、働く職員に感染しないように患者さんや病院に出入りする方々にうつさない・うつらない・拡げないようにする事です。重要な事は、入院されている患者さんや外来受診されている患者さん、病院に出入りする方全員がうつる病気がないとは断言出来ません。病気には、ウィンドウ期という発見出来ない時期があります。従って、普段から誰もが感染源になりうると考え、感染予防対策(手洗い、手袋、ガウン、ゴーグル等を適切に使う)を行う必要があります。感染予防に関する質問・ご相談等ありましたら…声をかけて下さい。

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